中国針と日本鍼の違い

主な違い

中国針

※鍼管がなく、直接一気に皮膚に刺します。

日本鍼

※鍼管があり、鍼管の上から2~3回トントンして鍼を刺入します。

中国灸

※棒灸がメインで、身体から少し離して皮膚を温めます。

日本灸

※米粒ほどのツボ灸を使って直接ツボを刺激します。

 

中国針と日本鍼の違い

項目 中国鍼灸 日本鍼灸
対応範囲 外科以外すべての領域 外科以外すべての領域、美容、痩身
目標の違い 病気を治すことが目標 楽になった・気持ち良いということは目標
使用する鍼灸 針が固く、太めが特徴
お灸は基本棒灸を使用することが多い
細い鍼から太い鍼・短い鍼から長い鍼まで、種類が豊富モグサのお灸を使って、米大から箱灸など様々
理論と技術 医療として常に進歩している。最近は注射器のような針も開発されていて、ツボに免疫剤を直接注入したりする施術もある 法的にも社会的にも統一されて制約が多い。鍼灸師は国家資格を合格しなければならない。研修制度は個人に任せているため、鍼灸師によっては技術の差が大きい
位置づけ 病気の自覚症状は勿論、異常のある血液検査データと異常のある画像検査も正常になること=病気を治すことが目標 民間療法のような位置づけ
穴(ツボ)の使い方 お一人一人の病気に合して、弁証用穴と弁病用穴を組合せして、穴処方する
弁病用穴:現代科学の手段で効果が証明された穴のこと。
病気そのものを治す用穴例えば:頭鍼の運動区は脳疾患による運動障害に効く。大椎穴は熱を下げる、白血球値を調整する効果ある。
弁証用穴:中国医学理論に基き、崩れた陰陽のバランスを正し、身体の治癒力を目覚めさせて、疾病を回復させる効果のある穴のこと。
穴を使わないところが多い。個人的な認識で鍼をさす場所を決めることが多い。